「流星のこと…好きだよ。」

何でもっと早く気づかなかったんだろう?

もう、さよならかもしれないこんな時に気づくなんて…

神様なんていないんだ。

「結衣」

抱き締める力を強くする流星

「大好きだよ」

「降りるぞ。」

私を抱えたまま車を降りて、私は考えた。

どうすれば、ずっと流星といられるのか。

でも、考えても考えても思い付くことは…私が離れれば流星が傷つくことはなく私さえ、傷つけば流星が失うものはない。

私といれば失うものがでてくるはずだから。