それなら誰もが不幸にならない選択をとろうと思った。

不幸をあじわうのは…親父だけで十分だ。

「ありがとう…」

「結衣さん…ありがとう…」

鈴さんと組長さんにお礼を言われる。

「感謝されるようなことじゃないです。」

「結衣ちゃん…提案なんだけど…私たちの家族にならない?」

この私が心を取り乱し目を泳がせた。

「ど、どうしてですか?」

「流星の未来の嫁さんよ♪ママって呼んでほしい~娘が欲しかったのよ♪」

さっきの重い空気はどこえやら…

「キモい…」

流星の心の声が声になって聞こえた。

「あ?」

鈴さん…

「俺の女にキモいって喧嘩うってんのか?あ゛?」

流石組長さん…