「若に…女」

「若が女を…」

「若…女」

凄いものを見る目で見てくる。

私はどこかの珍獣か…

苦笑いの私に流星は手を握ってくる。

別に怖がってる訳じゃないんですが。

「流星の婚約者を紹介する。」

一番前の長テーブルで四人並んで真ん中にいる組長さんが言った。

「俺の女の結衣だ。」

「へ?」

婚約者って私だったの??

あー、さっきそんなことあったかも。

「へ?じゃない。お前は俺と結婚するんだ。」

「でもっ!私は五十嵐龍也を殺す!そんな奴と結婚するのか?」

なんとも言えない空気が流れる。