だってこんなに羨ましく思うから。

「結衣行くぞ。」

私がボーッとしていると手を握られて引っ張られ歩かされた。

ついたのは必要最低限のものしかない黒ばっかの部屋だった。

「流星は…幸せ?」

ふと疑問に思った。

私とは明らかに違う環境で育った流星

なのに一緒にいて幸せなはずない。

不幸を味わった人間に幸せは来ない。

神様は与えるものにしか幸せを与えない。

現実は残酷だ。

「あ?何だ急に…」

不思議そうな顔の流星