「あ?お前…本気なのか?」

隼人も探るような目で流星を見る。

しかも本気って?

「あぁ、本気と書いてマジだ。」

いやいや…なんかおかしくね?

「そうか…じゃ、頼むわ。絶対に守れよ、もしなんかあったら死ぬ覚悟をしとけ…」

隼人はそんな意味の分からない言葉を残してバイクで颯爽と去っていた。

「琉貴…」

静かに流星が琉貴を呼んだ。

「あ?」

「俺はもう帰る」

「分かった…後は任せとけ」

流星は私の手を握り歩き始めた。

周りの奴らも静かに頭を下げる。

改めて覇王の強さや総長への忠誠心の表れを目の当たりにした。

心の底から羨ましく思った。