『今日結衣んちに泊まっていい?』

「何で私んちに泊まるの?」

『そろそろだろ、空斗の命日』

ドクンと心臓が嫌な音をたてた。

「そうだね…一緒にいてくれるの?」

『どうせ一人でいれないだろ?』

「ありがとう」

『じゃ、今から家に行くから』

「私の家の鍵持ってるんでしょ?それで入ってて」

『あぁ…分かった、後で。』

「うん、後で。」

私はそう言って電話を切った。

「誰だ?」

いつもより5倍は低い声が聞こえた。