「貴様っ!!?女だからって容赦してたら調子に乗りやがって…!!」


蹴られた男が大袈裟に痛がっているところをみると、其処まで痛くないようだ

今度こそ本当にキレた不良達が、一斉に殴りかかってくる


「あ…しまった。怒りましたね…」


李羽はやっと自分がいかに危険かわかり、苦い顔をした

観央を庇いながら行動するのは無理だと悟った李羽は、自分が殴られるのを覚悟で観央を不良集団の外に押し出した


「走りなさい、観央!!」

「李羽っ!!?」