二人がいつものように会話を交わしながら歩いていると、李羽の肩が誰かとぶつかった
「あ…すみません」
李羽が顔をあげるとそこに苦手なものが居た
チャラチャラしたピアスつけてる髪が茶色とか金とかまさかのピンクとか…
不良集団は自然な動きで二人を取り囲む
「骨折れたかも」
軽く言い放った不良に対して、李羽が怪訝そうに口を開いた
「軽くぶつかっただけで折れる骨がありますか。ふざけたことを言ってないで道を開けてください」
「ちょっ…李羽!?何相手の神経逆撫でするような事言ってるの!!」
李羽の一言で見事にキレた不良の一人が、李羽に向けて拳をあげた
李羽は観央を庇うように背に隠すと、相手の拳が当たる前に腹に蹴りを入れた