「李羽は好きな人とか出来ないの?」


かわいらしい素振りで首を傾げる観央

その仕草に、李羽は少し微笑んだ

観央は同学年の李羽から見ても背が少しばかり低い

そのためか、彼女の動きの全てが可愛く見えるのだ

まぁ
可愛いのは事実なのだか…


「好きな人、ですか…居ないよ?」


何度聞かれても答えはいつも同じだった

…少なくても今は