「私の好みかぁ、私どんな子が好きなのかなぁ」

生まれて13年。
まだ1度も好きな人ができない私。

「ベタなシュチュエーションもあるかもだよ!
 転校生の彼に恋しちゃった!なーんつって」

ぺろっと舌を出して登場したのは同じく大親友の
ねねちゃん。

ぴょこんと耳の少し上でくくった茶色いツインテールが
彼女の笑顔を彩る。

「あったらいいのにね?雪にもそんなの」

ねねちゃんの意見に賛成するように雪ちゃんも言った。