「ねぇ空~、イケメン君かな?」

キャッキャと可愛らしく髪をくるくる弄りながら微笑む彼女は
私の大親友の坂井雪ちゃん。

ふんわりパーマがかかった
薄い茶色の髪を持った彼女はまさに女の子。

「んもう、雪ちゃん彼氏いるでしょ?だめだよ?」

私はそんな雪ちゃんに唇を尖らせながら言った。

「冗談冗談、空の好みだといいねぇ」

雪ちゃんはけらっと笑って言ってみせた。