「俺はほれ、そこのコンビニで煙草を買っていたんだ。後は聡子のポテトチップ。あいつ良く食べるんだよ」


聡子の父は煙草の箱を私に見せ、そう言った。


聡子がお菓子を頬張っている姿が想像でき、なんだか可笑しかった。


「りんさん、大丈夫? 今日、具合が悪そうだったから」


「多分大丈夫です。早めに寝たようですから。ご迷惑お掛けしてすみません」


軽く頭を下げた。


「いやー綾ちゃんは、シッカリしているよね。聡子も見習って欲しいな……じゃあ、オジサンはそろそろ行くよ」


「あ、はい、火事には気をつけて下さいね。お休みなさい」


「ああ、そうだったね。お休み」