[直はさ。やっぱ美菜のこと好きなんだね]
[わかんない]
[戻ったくせに何言ってんのw]
[なんか向こうから言われたから]
[なんか私よくわかんないわ。]
[うん]
本当にわからないよ。
こんな直のことを何で嫌いになれないんだろう。
メールを続けていると、私には関係のないことだからあんまり話に入ってくるなって言われてるみたいで辛くなってくる。
でも無視しても[葉加奈?]とか返信きちゃって、無視できないんだ。どうしても好きだから。
直のこと嫌いになりたい。
忘れたい。
こんな風になったの初めてだ。
また、直からメールが届いた。
[葉加奈・・・美菜が怖い。]
なんで美菜のこと私に連絡するの?
本当は嫌なんだよ・・・。でも返してあげるしかない。
[どうした?なんかあった?]
[なんか美菜が暴言吐いてて]
[なんかあったからじゃないの?]
[わかんない・・・。]
[なんか自己中だよね。]
[俺が?]
[美菜が。]
[俺、心配してるんだけど。]
[あ、そう。]
私は美菜のこと悪く言った。しかも直に。
ひどいってことは知ってる。
でも、それぐらいしてもいいから直と美菜が別れちゃえばいいって思った。
そこまで私は性格の悪い奴だったんだ。
でも、直は美菜のこと心配してるってい言った。そのメールを見た瞬間に消したくなった。本当に嫌だった。
自分も。美菜を心配する直も。