茜先輩は
『寒い?』と

にやつきながら聞いてきた.

『寒いです.』
私は震えが止まらなくなってヤバイと思ったから
正直に答えた.

茜先輩は
急に正面から抱きついてきた.

『ちょ...』

私は茜先輩の体にうもれてしゃべれなかった.

『最近くっついて来ないから寂しかったよ.

これからもっと暑くなるけどもっとくっついてきてね』

私は動揺して部屋から出たくなった.
でもまた悲しませたくなかったからじっとしていた.