高「かしこまりました。柚姫お嬢様…」

高橋の腕の中はとても心地よかった。


高橋の硬くて薄い身体から聞こえる低い心臓の音。


高橋……


でも私の頭の中に彼方がチラついてくるのは何故??


高「お嬢様、今誰の事を考えていますか?」

柚「分からないわ…ここはとても心地いいのに…彼方が…」

高「…では行きましょう。お嬢様。病み上がりですのできちんと暖かい格好をして」

柚「どこに?」

高「お嬢様の居場所にです」