真っ白な肌、ピンクの頬と唇、スラッと伸びた足、ぱっちりした目に長い睫毛、スッと筋の通った鼻に、綺麗な栗色の髪の毛。

そして何より上品かつ気品があり華やかなオーラ。

きっと誰もが彼女に引かれたであろう。

彼女は教室を見渡しニコりと微笑むと、黒板に綺麗な手で、とても綺麗な字で『桜庭柚姫』と書いた。

そして振り向いて

「皆様、ごきげんよう。聖美華女学院から参りました桜庭柚姫(さくらばゆずき)です。よろしくお願いいたします。」

そしてまたニコりと笑った。