柚「………」

彼「落ち着いた…?」

柚姫はポケットからピンクのハンカチを出して俺の頬に当て始めた。

彼「柚姫…?どおしたの?」

柚「少し…傷が…きっと私の腕時計が当たったんだと思います…」

そう言って柚姫は俺に手鏡を向けて見せてくれた。

彼「あーかすり傷じゃん~へーきだよ?」

柚「いえ…本当にありがとうございます。」

そう言うと柚姫は屋上から出て行った。