「ただいまぁ…」
「比奈、お風呂先に入ってね?」
「はぁい…」

あぁ…眠いなぁ…。なんて考えながら、服を脱いだ。ふと目に付いた、お腹の肉をギュッとつまむ。
あれ?ちょっと太った!?
やばい…ダイエットしないと…
ガラガラッ
お風呂場に立って、シャワーをひねった。

ジャーッ!!
髪と体を洗い、お風呂に浸かった。
チャプン…

「はぁ…気持ちいい…」
ミルク色のお風呂に顔をつけた。

倉谷有矢くん…
なんでだろう…?倉谷君のこと、考えると
胸がドキドキする。
好きなのかもしれないな…

「ぷはぁ…はぁ…はぁ…」
パチン…!
自分のほっぺを叩いた。
好き…?分からないなぁ…。
でも…多分好き…

「あ−−−−!!わっけ分かんない!」
くしゃくしゃっと自分の髪を掴んだ。
こんなにも自分の気持ちが分からなくなったのは、初めてかもしれない。

お風呂から上がって、体を拭いた。
ジャージに着替えて、部屋に向かう。
明日から、あたしは一人でいるのか…
まーちゃんとは友達だけど、まーちゃんには由実や佑菜がいる。でも、あたしには誰もいない。
そんなことを考えていると、いつしか眠りについていた。