キーンコーンカーンコーン♪♪
｢ほら！座に着いて！｣
｢げ…先生だ…また後でね！比奈！｣
｢あ、うん！分かった！｣
みんなに手を振って、先生を見た。

朝のＨＲが始まって、いろんな話を先生がしていた。
けどあたしは、話を無視して、友達の事を考えていた。

彩乃…性格は良い。可愛い。元気がある。
美砂…ちょっと暗い。背が高い。
千夏…可愛い。明るい。細い。
里奈…テンションの上がり下がりが激しい。
一人一人個性的で、一緒にいて楽しい。
みんなと仲良くなれて良かったな…。

｢一時間目は、数学ね〜。｣

先生は、そう言って教室を出ていった。

｢やっべぇ！！忘れてたぁ…｣

いつのまにか来てた倉谷君が大きな声を出した。

｢何だよ〜。倉谷。驚かすなよ〜｣

倉谷君の回りの男子が、わいわいやってる。
｢おい。うるさいよ！てめぇら。｣
里奈が急に大きな声で言った。

｢へ…？｣
あたしは思わず変な声を出してしまった。

千夏がケラケラ笑いながら近寄ってきた。
｢里奈はねぇ…あぁゆう性格なの-！比奈めちゃめちゃ驚いてたねぇ！｣
と言って、またケラケラ笑い出した。