―――ピピピピーー


朝のいつもうるさい目ざまし時計が鳴った。



「うるせっ」


俺の起きた時の決まり言葉だったりする。



重たい瞼を開けながら周りを見た。


達也はまだぐっすりと寝ていた。


だから、俺は準備ができてから達也を起こそうともって静かに部屋を後にした。



「かあさんおはよ」


「おはよー」


母さんが毎日のごとく返してくれる。


「あれ?達也君は?」


俺の隣に達也が居なかったからお母さんが不思議がって聞いてきた。


ぐっすり寝ていたから起こさなかった、と言って学校の準備を始めた。



そしてちょうど準備が終わった頃


「ご飯できたから達也君を呼んできて」


といわれた。


俺は達也を起こすために自分の部屋へ向かった。