「じゃ、俺、そろそろ次の試合あるから…。
お前も戻った方が良くないか?」



「あっ…はい。」





涙を拭って、先輩と並んで会場まで歩いた。







「ちょっと美沙ー!どこ行ってたのよ〜」




あたしが戻ると、真っ先に麻由佳が駆け寄ってきて、心配したんだよって抱きついてきた。





どうやら試合の後あたしが泣いていたことは麻由佳には大体見当がついていたらしい。



やっぱり麻由佳にはかなわないよ。