日曜日の昼下がり。 空を見上げれば、今日も限りなく広がる無限の空。 雲ひとつなくて、心優のように優しく透明に澄みきっている。 俺の横をさわさわと通り抜ける春風がとても心地よくて、ふわふわとした気分になる。 このまま自分をゆだねていたいような気持ちになったけど、俺にはやるべき事がある。 俺の帰りを待ってる人がいる。 ………帰ろう。 大切な家族が待つ家へ、帰ろう。 そう思って一歩前へ踏み出そうとした時。