「今日もさぼんだろ」
「んな訳、ねぇだろ」
「今日も倉庫いくんだろーが。蘭」
「テスト前だ。倉庫より学校だ」
「そんなこと言わずに倉庫行こ」
「ただでさえ、馬鹿なのにテストうけねぇつもりか」
「だって学校嫌いやし」
「就職する時、俺は馬鹿で取り柄もないですってか」
「うっ・・・」
「それじゃ、守りたい女も守れねぇんだよ」
「分かったよ、行けばいいんだろ」
2人で教室の前まで競争。負けたらファミレス奢り。
「負けたし・・・」
ウチは、久々に負けた。財布が辛い時にファミレス奢り会。
「んじゃあ、終わったら律たちも連れてファミレスだな」
「おぅ。じゃあな・・・」
ガラガラガラ
「よ、袴田」
「担任の俺を呼び捨てすんじゃねぇぞ」
「ウチよりバカなのに」
「うるさい、さっさと座れ」
「あいよ、袴田」
席につく、律がメモを渡してきた。
「今日は、奢ってくれんだね」
誠のやつ、連絡はやくね・・・逃げるつもりが逃げられねぇじゃん。
「授業始めんぞ」
「袴田、授業できんの」
「出来るわ、ばかたれ」
「袴田、その言葉そっくり返してやるから」
「可愛げのない女だな」
「うっせー」
数学の授業が始まった。