「誠、帰るぞ」
「蘭、俺んち寄るだろ」
「うん」
いつも、誠の家で夕飯食べて帰る。
誠ん家は、兄弟多いしおもしろい。
1番上が誠。昔から面倒見いいけど馬鹿。
2番目が匡。誠の反対で優等生。でも、不良には変わりない。
3番目が葵。女だけどウチと一緒で男まさり。
4番目が玲。くそ、生意気。短気。
5番目が優。かわいい女の子。
上から、17。15。14。12。5。
5人兄弟。
「ただいま」
「誠にぃに、おかえり」
「ただいま、優」
「うん、今日ね、ママとお買い物行ったの」
「よかったな。楽しかったか」
「うん、ケーキ食べたぁ」
「ずりぃな、食わせろ」
「あ、蘭ちゃん!!」
「スルーかい!!」
こんな感じの玄関までのお迎え。
「蘭ちゃん、ケーキあるよ。食べてー」
「ありがと。優」
「優、俺のはないのか」
「うん、蘭ちゃんと匡にぃにと葵ねぇねと玲にぃにしかない」
「なんで俺のだけ・・・」
「ママが食べたからだよ」
「あのババア」
「誰がババアって・・・」
「俺のケーキ。返せ」
「優、誠は今日ハンバーグ抜きだから蘭ちゃんと食べなさい」
「はーい、ママ」