「新聞、見なかった?」 俺は首を触りながら聞いた あの調子なら全校生徒が見てるはず 知らないはずないんだけど 「……見ました」 返ってきた予想通りの返事に安心する 「えっ?じゃあ…」 「それでも、いいんです」 「え?」 「彼女がいても、いいの」