「由麻ー!」 鼓膜が破れそうな程大きな声。 全く驚く事もせず、わいわいと喋り続けるクラスメートたち。 由麻は、そんな教室の中でゆっくりと体を起こし、声がする方を見た。 「おはよっ」 「朝から元気やなあ、嘉穂」 ニコニコしながら、肩をぽんっと軽く叩いてきた嘉穂に、 由麻は低いテンションで向き合った。