「これから沙耶ん家行くけど、来る?」

「ううんっ!蕾くん、蒼にぃしか相手しなくなるからいい!」

「…相手してもらいたいの?」

「う、うん//」




…わからない。

幼なじみを好きになるか?

ないない。…沙耶を?

いや兄妹みたいに育って来てるしな。




「蒼にぃってばまだ気づいてないの?」

「気づく?なににだよ」

「もーいい…早く行ったら?泊まるんだから家着で行きなよ」

「おー!」




よく出来た妹だ。

…可愛い妹だな。




―♪〜♪♪


「はーい」



どうせ沙耶だろうと思って出た電話。




『蒼斗くん…』

「あ、おう!」




だけど電話の相手はさっきゲットした彼女から。

なんだか元気がない。




『小夜ね…』



小夜って名前か。

沙耶と似てるな〜。




「うん?どうした?」

『蒼斗くんにあいたいっ…』

「え?今?」

『うん…会おう?』

「…あー」

『沙耶ちゃん?』

「……」

『ねぇ彼女の方が優先でしょう?お願い…』

「…っち。」

『え?』

「あ、わかった」

『うん』




むかつく。

…命令してるようなもんだろ。