「…沙耶探しに行きます」
「蒼にぃ!?」
…なぁどこに居るんだ、沙耶。
沙耶が居なくなったら俺は…どうしたらいい?
生きらんねぇよ…っ…。
お前の居ない世界なんか、息が詰まりそうだ。
「…居ねぇ…っ」
行きそうな所を片っ端から探すが見当たらない。
…沙耶!!
「出ろよ…!!」
携帯の電源も切ってる沙耶。
…なんでだよっ。
「わぁ!今日は星が綺麗だね!」
「あ、本当だな!」
―……星?
丘…はまだ行ってねぇ。
もう12時過ぎてんぞ…!
「はぁ…っ…」
丘に来たが沙耶が見当たらない。
…真ん中に行きゃ見当たるか?
大きい大木の方へ足を進める。
「………」
「……?」
人影が見えた。
俺が愛してやまない、やつの姿がはっきり見えた。