あの日から1週間。
――蒼は本当に小夜ちゃんを大事にしてる。
「小夜、帰るか」
「うんっ!ねぇ蒼、明日デートしたいな」
「して帰るか」
「うん!!」
…蒼はあたしを見もしなくなった。
蒼に無視されるのがこんなに悲しいなんて。
あの日、“よくない”って言っていたら未来は変わった?
「沙耶ー帰ろっか」
「ううん…結愛は聖也と帰って?」
「いや、沙耶。お前になんかあったら俺殺されるから」
「…なにもないから、安心して」
もうだめみたい―……。
あたしには抱えきれない…。
もう涙を……堪えきれない。
「…沙耶、絶対携帯に電源いれてね」
「……うん」
今日はあそこに行きたい。