「いやいやいや…沙耶なに言っちゃってるのかな?」
…動揺してる結愛。
うん、俺もかなりしてる。
「え?みんな知らなかったの!?」
「…沙耶、お前がちげぇよ」
「え?何が?」
「赤ちゃんはな、女と男が“セックス”って言う性行為をしなくちゃ出来ねぇんだよ」
…おい、聖也。
熱弁してんな。
まぁエロの分野なら聖也が1番わかりやすく説明してくれるだろう。
だが…ストレートだろ!
「…セ、セックス…?」
単語の意味すら知らねぇーのかよ!!
「女の大事なトコに男のアレをぶっ挿す行為」
「…アレ…?」
「ち〇こだよ」
「……やだぁ//!!!」
「聖也。なに汚らわしい単語ストレートに言ってんの?」
「仕方なくねぇ?これは不可抗力だよ、結愛。」
「モロに言ってんじゃないわよ!!」
「まぁまぁ。…沙耶、わかった?」
「…っ/////」
コクコクと何度も頷く沙耶。
…真っ赤な顔で。
「沙耶は、そういう行為をされそうになったんだ」
「え゛っ!?」
「…チッ。」
…ヤバイ。
いい加減わかってほしい。
ここまで鈍感で天然だと心配で離れられねぇ。
「あ…お…?」
「…なに」
無意識に素っ気なくしちまった。
「…なに怒ってるの?」
「別に」
「なんで…蒼!」
「別に。…つかなんでもいいじゃん」
「蒼のばかっ!アホ!おたんこなす!ハゲ!」
「あのな―…」
パッと沙耶の顔をみれば、
目に涙を浮かべながら悲しそうな瞳で…俺を睨んでる沙耶が居た。