「は…じめて知った…」
「「………」」
結愛と小夜は勘づいた。
“これはまた天然炸裂か”と。
初めて知った=そんな階段があるの?
という意味なのだろうと。
「まっご飯食べよ!」
「ってまだご飯出来てないじゃん」
「あ、あたしやるから2人とも…」
「沙耶に任せるなんて!」
「そうよ!帰国直後で疲れてるのに!」
「大丈夫だよ!」
「「じゃあ任せます!」」
「あっ……はい」
意外とあっさり…。
まぁ2人だから当たり前かな。
そんな2人だから一緒にいるんだよね。
あたしもあたしか。
「あっそーいえば清ちゃん話あるって」
「言ってたよね〜」
「清ちゃん…!」
「うん。清ちゃんが沙耶の代役で委員会とか言ってるから…」
「えっ!清ちゃんが!?」
「……まぁ」
「清ちゃんかぁ♪」
あの恥ずかしがりやで内気な清ちゃんが委員を…!
お兄さんのこともあるし家のこともあるから…大変だろうな。
清ちゃん…お兄さんと仲直りしたのかな?
お家にちゃんと帰ってるかな?
…清ちゃんのこと考えたらきりがないんだよね。
あたし…清ちゃんの力になりたいし。