――〜♪♪〜
「あ、メール…」
「見てい?」
「あ、…どうぞ」
この着音は沙耶。
…なんだろ?
帰国する日早まったとか?
『 蒼、元気っ?もうわかるかな♪
メールが使えると言うことは…?』
……はっ……えぇ!?
もう日本!?
嬉しくてにやけてしまう。
清の前でニヤけるのはやめよう。
なんとか筋肉を働かせる。
「あ、おと…くん?」
「あ、悪い。沙耶もう日本だ」
「えっ!?」
「メール、来たし。」
「そ…そうですか」
なんだ?
清の顔になんだか迷いがある気がする。
『正解は日本ですっ♪あ、でも蒼のとこに行くのは明後日!』
……会えねぇのかよ。
蒼夏嬉しいだろうな、蕾都に会えて。
あいつ今すっげー生気抜けた顔してっから。
「清。話って?」
「…えと…」
「ゆっくりでいーから。」
「…えっ?」
「清は、急かされたら追い詰められちゃうタイプだろ?」
「……っ//」
「だから、ゆっくりで」
あの日、清を急かしてみんなに責められたからよくわかる。
……つか普通にわかるし。
聖也たちは気づいてねぇかもだけど…清泣いてたし。
「沙耶ちゃんには…謝らないと…」
「は?なんかしたの?」
「い、いえっ…これから?」
「……これから?」
全く訳がわかんねぇ。
『早く蒼に会いたい』
――そんな事言われたらやべーよ。
可愛すぎんだよ、沙耶は…。
不意打ちで…ずりぃよ。