――放課後


いつも通り委員会に行って、清ちゃんと帰る。






「……清ちゃん?」

「へっ//!?」

「話、あんじゃないの?」

「あ…蒼斗くん…」

「ん?」






深く深呼吸する清ちゃん。

……なんだ?

つか顔も赤くね?







「きーよ?」

「…反則っ////」

「え?」





初呼び捨てに挑戦した俺。

すっげー緊張した。

“清ちゃん”を“清”ってすんげー緊張する。


……清ちゃんって絶対純粋だろ。

なんか俺とか聖也が近づくような相手じゃねぇっていうか…。

“男慣れ”してなさそう。





「清ちゃんって…」

「き、清でいいです//」

「…んじゃ清で。清って…兄弟いる?」

「え、あ〜っと兄が…」

「お兄さんいるんだ…意外だな」






これは俺の間違えか。

男慣れはしてる。

……にしては赤くなりすぎじゃねぇ?





「マジで、いる?」

「は、い…小さいときに…離ればなれに…なりました…」






目を潤ませていう清。

……なんかわりぃな。

つかやっぱり沙耶じゃねぇとヤる気になんねぇな。

潤んだ目とか…破壊力半端ないはずなのに…。

清のも少しドキッとしたけどやっぱり沙耶だ。






「わりぃな…」

「いいえっ…兄には月に1回会ってますし」

「そっか…」






なら、男慣れしてないわな。

…なんか子ウサギみてぇ。

ビクビクして…さ。

沙耶のがかわいいけどさ。

沙耶はもう赤ちゃんウサギだし。