いや、幻覚だ幻覚ッ!

てかこの人私の名前知ってたの?

『あっあぁごめんなさい。私の名前知ってたの?』


『そりゃあ。小学校から一緒だったら覚えてるでしょ普通。』

そっかぁ。

『でも同じクラスなったことないよね?』

『そうだねー…じゃあ自己紹介!俺、高木亮!よろしくなっ!亮って呼べよぉ~!』

『えっと…私は高橋菜々です。自由に呼んでください!』

『何で敬語?じゃあ、菜々って呼ぶから。よろしくね、菜々。』

『こちらこそよろしくね!』

これが、私と亮との出会いだった。