アパートの鍵を開け電気を点けると、オレはすぐ狭くて短い廊下を抜けて月島を6帖の部屋に誘導した。

そのままベッドの端に座らせ、キスをしながら服を脱がしにかかる。


「っ、…せんぱ」


胸元から縦に並んだボタンを次々に外していくオレの手を掴み、非力な抵抗を図る月島。

アルコールを飲んだわけでもないのにその顔は既に真っ赤だ。


「…先輩じゃなくて『サクヤ』…だろ?」