月島の白い頬をんにっと摘みあげる。


「ぃたっ」

「笑うな。…笑顔ダメ。禁止」

「な、なんですか急に、いたた」




恒例だった2軒目の飲み屋からのラブホコース。

今ではすっかり取りやめになっていた。

コンビニで適当に買ってオレの家で飲んだり、何もしないでそのまま月島の家まで送ることもある。

何か理由がないと会えなかったあの頃と違って、今はいつでも会えるし。

何より家が近い分、彼女の親に対しても配慮しないといけないと思うようになった。

だから、なるべく遅くならないように帰している……けど。



繋いでいた手を解いて、彼女の腰を抱き寄せる。

そのまま手を上に滑らせて――