すっきりしない感情を内に秘めたまま、静かにグラスを口に運ぶ。

何か別の話題はないかと考えていると、三條が箸を置いて仰け反るように後ろの畳に手をついた。


「まじ俺ツッキー狙っちゃおーかなー」

「ごふっ」

「うわっきたねぇ、何むせてんだサクヤ」


眉間に皺を寄せておしぼりをよこしてくる三條を、まじまじと見つめた。