「でさー…ってツッキー、ちゃんと聞いてんの?」

「はいはい、聞いてますって」


言いながら、サクヤ先輩のウーロンハイをこっそりウーロン茶のグラスに変えた。


飲みすぎですよって注意しても、先輩はそんなことないって否定するだけだから。



「だいたいあいつはワガママすぎんだよな」


言いながら、アルコール分0%のウーロン茶をグビグビ喉に流し込む。


「可愛くてモテる彼女を持つと男の人は大変ですね」


枝豆に手を伸ばしながら呟くと、サクヤ先輩は切れ長の目をギラリと光らせた。