朝からよく大声だせるな。三度目の声の主は浜中の彼女の水沢だった。
「良かったなー大樹。またよろしく!じゃ、俺はハニーの所へ行くよ!」
あの2人は選手とマネージャーといういかにも漫画でありそうなカップル。
人との関わりを持たない俺にとっては'好き'とか付き合うとか面倒臭いだけだと思うが。あの熱々ぶりに振り回される俺のみにもなってくれ、と言うのが結論だ。

俺らは三年C組、担任はまぁまぁ。
クラスのメンツもまぁまぁ。
良くも無く悪くもない。それが一番良いのかもしれない。