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まずいな。
はぁ。とかみ殺すようにため息を漏らした
市川君の上司である昴は、
しかめっ面でpcの画面を睨んでいた。
「・・おい。この決算の・・」
「はいっ。どちらのでしょう?」
駆け寄る秘書に、
思わずまた眉をしかめる。
「あー・・三崎さん、ここの数値の・・」
「はい。あっ。それはーー」
三崎さんはあわてて数枚の書類をめくりながら
自分の机の上のモニターを確認する。
はぁ。まずいな。
やりずらい。
長年やってた秘書じゃないと、効率が悪い。
呼吸が合わせにくい。
怒ってたな。
武。
怒らせたんだが。
ってか、あいつ すぐ怒るからおもしれーんだよな。
そんな考えながら、
三崎さんにいくつかの支持を出してまた、しかめっ面でpcに向かいなおす。