「でも、その子いじらしいじゃないか、
 いつも、お前の好きそうな派手な服やメイクで来たりするんだろ?」


「・・・・・は?」



なんだそれ。


「なんだ、知らなかったのか?」

市川は気まずそうに
言葉を濁す。


「知らなかったって・・・」


どういうことだ?




なんだよ。俺好みの派手な格好って。俺がいつ派手な女が好きだって言ったんだよ。
大体、もともとそういうのが 好きな女だろ?

初めて会った時も
真っ黄色のワンピースだったし。


ふと、インパクトのあった出会いを思い出す。