「あーー・・・」
何かを思い出したかのように
正樹は空を仰いだ。
「・・・何?」
なんだ?
「結構、清純そうな彼女?ふわんとして、天然そうな。」
「・・・・はぁ?」
どこがだ?
いつも派手なドレスに
ネイルも化粧もばっちりなレイナ嬢だぜ?
清純?純情?純愛?
似合わないだろ。
思いっきり顔をしかめて
正樹を睨む。
「どこが?
むしろ、派手目で・・したたかでーーうるさい女。」
まぁ、ディナーの時のワンピースは
落ち着いていてにあってたな。飾り立てなくてもシンプルなのが似合うのにな。
「ははは。市川。
本当に、嫌いなんだな。」
「え?別に嫌いじゃねぇよ?」
「はぁ?!!」