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「え??武……
 それだけ?」


「・・・。それだけですが?」


翌日、上司である昴に花のお礼もかねて(別に俺が望んだわけではないが)
食事をしたことを報告したのだが、
珍しく、眉間に皺を寄せて驚いたような困ったような表情で
武を見つめた。


「おい おい・・・市川。」

「・・・。はい。」

彼が武を「市川」と呼ぶときは『仕事』関係の時だけであるから、
思わず、ピシッと向き直る。