通話のボタンを押すと
朝から
元気な上司の声が響く。

『おはよう。
 何してる?』


「・・・今から出社いたしますが?」


おいおい。
朝っぱらから、超くだらない質問が来たな。


なんなんだ・・・いったい。


『そ。
 じゃぁ、早く降りて来い。
 武のマンションの下で待ってる。』

「・・・はっ??なんでーーー」

ぷっ

反論する間もなく、
通話を切られる。


「っーーー。」

おいおい。

意味が解らない・・・。


とりあえず武は、
はぁーーっとため息をついてから、

勝手にストーカーのように待っている上司を
待たせることにして、
煙草に手を伸ばして火をつけた。