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「武さんっ。」

「・・・レイナ様。
 御無沙汰しておりました。」


礼服に見をつつんだ彼は、
鮮やかなオレンジ色に身をつつんだ
レイナに静かに一礼する。


レイナは、ぷぅっと頬を膨らませて、
「もぉっ。レイナって呼んでって言ってるのに~」

不満そうに言いながら、
彼の腕に自分の腕をからませてくる。


はぁ。
やれやれ。


彼は、相変わらずの無表情で
レイナの手を取り、
立食パーティが行われている
ホテルの会場へとエスコートした。