もともと、 レイナは 昴の婚約者候補だった。 18歳で会社に入りたての昴に、 色仕掛けでアプローチして、 挙句の果てに 何をちまよったか、 俺にアプローチ。 父親の財力とコネを使って 色々 誘ってくるが、 片っ端から断っている。 俺だって、 選ぶ権利ってもんがある。 家庭をもつつもりもない。 「毎回、全力で断ってるんだがな。」 レイナは意地になっているんだと思う。 なかなか落ちない俺を。