「そうだ。
今夜のパーティには
レイナ嬢もくるぞ。
エスコートを市川に頼みたいそうだ。」
「・・・仕事としてですか?」
思わず眉間にしわを寄せる。
「あちらから、正式に仕事としてのオファーだな。
市川が、嫌なら断ってもいいが。」
「・・・いえ。」
上司である、昴が秘書「市川」として、話をしているのなら、
決して面白半分で
からかっている訳ではない。
だから、
別にこちらも仕事だ。
断る理由なんてーーー
「相変わらず、しつこいなレイナは。
断るか?」
「いえ、仕事であれば・・・」
「バカだな、武。
友達として
どうするか?って聞いてんだよ。」
昴は、ちょっと苦笑した。