仕方ないので、
彼は立ち上がって、
そのパンフレットを取り上げて、

どこのブランドか
確認。


昴の机の上の受話器を取り上げる。



そして、
完全に、余所行きの声でーー


「はい・・・ですから

 そちらのえぇ

 ドレスの白とベージュと・・・
 それに類似したドレスを3着ぐらい揃えて・・

 あと、靴とネックレスも一緒にお願いします。


 あぁ、23センチです。



 そうですね。では、○○ホテルの・・・はい、花京院でとってある部屋にお願いします。」


がちゃんと
電話を取って、

無駄に、にっこり笑って
昴に笑いかけた。


「・・・昴様?
 どっちがいいかって??
 
 どっちでもいいですから、
 どっちも手配させました。


 どーーせ、
 今夜の立食パーティのでしょう?

 本人に、どれがいいか、選ばせばいいでしょう?」


「うわ。
 武って・・・マジ女慣れしてんなー。

 逆に、ひくわーー。」


「さっさと仕事をおわらせてください!!!」