上司である昴の恋人である志保は、
建築系のデザイン事務所に勤めている普通のOLさんだ。
なかなか心のしっかりした
美人さんだ。
正直、
なぜ、昴と付き合ってるのか・・・
昴なんて、『常務』と『花京院の御曹司』
っていう肩書がなかったら
ただの、
顔のいい、口の軽い男ーーー
いや、待てよ。
多分、志保さんは肩書きとか見るような女じゃないし、
そもそも、
志保さんのご実家も、
まぁ、資産家だしな。
はぁ。
コイツのどこがいいんだか。
昴を一瞬みてから、
「・・・昴様。
さっさと、仕事に戻っていただけますか?」
「あー?
じゃぁ、どれがいいと思う?」
しつこい。