電話口で、
彼のいら立ちを知らない昴は、
ほののんと楽しげに会話を続ける。


『ほら、暇なら、
 食事しないか?
 ちょうど、○○ホテルの視察とーー』


「っち。」


・・・いい加減にしろよ。

こっちは完全プライベート

なんでさっきから、
いいところで
邪魔が入るんだ。

しかも、こんなノー天気な声で・・・


どんどん、イライラが募る。


『おい?武??

 大丈夫か?
 俺からの電話がそんなにうれしくて、
 言葉が出ないのかぁーははは』




「は?うるせぇな。」


いい加減にしろよ。